< ページ移動: 1 2 >
映画のスタッフさんと何年も前から話し合いを続けていた訳ですが、一貫して言い続けているのが、原作と同じ物は作らないでほしい、ただ、ちせとシュウジが持つ愛すべき「らしさ」だけは守ってほしい。そして、高校生という、いい意味でも、悪い意味でもおばかで、でも真剣でせつない一時代、その空気を描いてほしい。私がロケを観させていただいたのは短い時間でしたが、奇跡的に晴れたあの展望台からの壮大な眺めと、そこに確かにいた「ちせ」と「シュウジ」をみることが出来て、この場所から始まったあの二人を感じて、とてもほっとした気持ちになりました。 今回のようにアニメや、映画もそうなのですが、一つのコンテンツを制作され、こだわり、作り込み、かつビジネスとして成立させて行くという方々の真剣な姿勢に触れるのがとても好きです。
「原作者」という読者さんに対するとても重い責任からは逃れる事は出来ないのですが、それでも私は、そういった真摯な姿勢で作られていくのであれば。そこで生まれ、生きていく。ちせとシュウジを愛したいと思っています。
しん
< ページ移動: 1 2 >